○頚椎のローテーションを仰臥位で検査します。
まず関節突起にコンタクトし左右の後方変位を検査します。
1.P・P 仰臥位 D.P.Ptの頭方
2.Ptの頭を両手で保持します。
C2のSPのあたりを指で持ちサッと患者さんの頚を持ち上げます。
施術者は両小指球をつけ後頭骨を保持します。枕の上にいるように安定させます。
耳やこめかみなどに指が触れないように注意します。
患者さんが安心して力が自然と抜けるように心がけます。
3.中指を用いて関節突起の触診を行います。手早く関節突起にかけての後方変位を
診ていきます。
下部頚椎から始めて上部頚椎へと検査を進めます。
回旋変位のある頚椎は指に関節突起があたる感じがします。そして圧痛を伴います。
この圧痛は変位の結果ですから左右いずれかに強く出ます。
この左右差を検出し患者さんにも理解させる必要があります。
「これ痛いですよね。右と左でこっちが痛いですよね。」と確認します。
そしてこの圧痛はアジャストによって解消しなくてはいけません。
この変化を患者さんにも理解してもらうのです。
そのためには検査はある程度の圧を使います。
(術前、術後必ず同じ強さの圧で検査するようにして下さい。)
4.下部から順に調べていき、次に大後頭直筋も調べます。
下から指を動かしていき外後頭隆起から外方に指を動かし大後頭直筋を触診します。
分かりにくい時はC2SPから探していきます。左右どちらかに圧痛を伴った
硬結があるかもしれません。
硬結のある方に後頭骨が変位しています。
5.この検査は必ず陽性になるとは限りません。頚椎に大きな変位を持っていない人は
検出されないからです。
逆に言えば圧痛のある人はかなり状態が悪いとも言えます。
○この検査での注意点
大きな変位を重視するのはここでも同じです。
従来のパルペーションのような小さい動きを検査しているのではない事を理解して下さい。
圧痛を伴うほどの大きな変位を検査しているのです。
検査のコツとしては手掌で髪の毛を引っ張らないように注意します。
正しい検査をするために後頭骨の左右同じ所を保持します。これを上手にしないと
正しい検査になりません。
頚椎の仰臥位検査