- DRTでは頭蓋は脊柱の影響を強く受けると考えます。
脊柱に正しく可動性をつけバランスを調整すれば自然と頭蓋のバランスもとれてしまいます。
その検査と評価は次の方法で行います。 - アジャストの前後で頭蓋の圧痛点を検査します。
- 眼輪筋の検査…左右の眼輪筋、内側上の圧痛をチェックします。
- 上顎桐の検査…左右の副鼻腔上顎桐の圧痛をチェックします。
- 咬筋の検査……左右の咬筋の圧痛と厚さをチェックします。
- 顎関節の検査…左右の顎関節の圧痛をチェックします。
- 舌骨上筋群の検査…左右の顎舌骨筋周囲の圧痛を検査します。
- これらの圧痛は背骨の調整によって全て変化します。
背骨のバランスを正しく調整することができれば頭蓋のバランスもとれこれらの圧痛点もクリアーになります。
この正しく調整する加減が難しく経験が必要な部分でもあります。
患者さんのその日の状態で最善までアジャストするのが理想です。 - 検査のコツはゆっくりで良いから正確に検査する事です。
- 眼輪筋は眼球に触れない様に気をつけ広く触ります。
- 副鼻腔はよりストレートに骨に触れるかどうかを左右で比較します。
問題のある時は軟部組織に触れ骨の硬さを感じられません。 - 咬筋は患者さんに歯をくいしばってもらい筋腹の頂点を確認して触診します。
- 顎関節は患者さんに一度口を開けてもらい位置を正確に確認し触診ます。
- 舌骨上筋群は気管をまたいで右手中指先で左を、左手中指先で右を検査します。
- アジヤスト後の検査は後頭骨と頭蓋の検査の中で顕著に圧痛のあった所だけを検査します。
全てを検査する必要はありません。
一番痛い所を患者さんに理解してもらいアジャスト後にどう変化しているかを検査します。