まず健康は全く特別な事ではなく、むしろ不健康が特別の状態であるという認識が重要です。
そう考えると不健康な方をを健康に戻してあげる事はさほど難しくもありません。
ただ普通の状態にしてあげれば良いだけだからです。
しかし多くの施術法が、無闇に繁雑化された施術体系を選択し、皆様自身の健康維持力を活かしきれていないのが実状のようです。
ではその普通とはどのような状態かと言うと、皆様自身の脳が皆様自身の健康を管理している状態(イネートインテリジェンス)です。
ですから自己治癒は繁雑にはなりません。
何しろ良くするは施術家ではなく皆様自身に任せれば良いのですから。
日常生活の不良姿勢・運動不足・慢性的な疲労・筋力低下etc様々な要因によって脊柱は歪みを形成していきます。
が、重要なのは脊柱が曲がっている事ではなく、脊椎の可動性が制限されている事です。
脊椎・股関節・足部には圧受容器というセンサーが備わっています。
これらは常にその関節の位置情報を脳に提供していますが、関節の可動性の減少に伴って当然、脳へ送る情報量も低下していきます。
脳にとって刺激は、脳の機能維持に不可欠な3要素(酸素・糖・刺激)の1つですから、脊椎可動性の減少によって脳の機能も低下していきます。
これによって脳の管理能力が低下した体は様々の不健康状態を呈するようになるワケです。
DRTでは脊柱のバランスを再獲得する事で脳を活性化させて、脳の自己管理能力を回復させます。
従来のカイロプラクティックでは大きく『バランス』というスタンスでSubluxを考えるのではなく、イネートインテリジェンスを発動させるポイントとして限局された個所にのみ視野を狭窄してしまっています。
つまりいくつもある圧受容器の内の1つだけにスポットを当ててしまったと言い替えても良いでしょう。
しかし実際には圧受容器全てにアプローチしなくてはいけないのです。
つまり脊柱を24個のパーツの集まりではなく1つの機能体として認識し、全体として施術する体系(DRT)が必要です。
また施術によって全体としてのバランスが回復する事で、必然的に足まで含めた全ての圧受容器への刺激をコントロールする事になります。
全身の圧受容器から脳に入力される刺激を全て正常化させて、脳の管理能力を回復させるのがDRTの目的です。
DRTの目的


