- 患者さんに顔を反対に向けてもらいさらにアジャストします。
前述の顔を右に向けてのアジャストを終えたら次に左に向けてアジャストします。
より動きにくい頚椎を確実にアジャストするため、同時に可動性がしっかりついてるかを確認する意味があります。
- 頚椎の圧痛検査の要領で患者さんに顔を反対側に向けてもらいます。
この時、可動性のついていない頚椎のTPにコンタクトしておきます。
右から治療しているなら左に、左から治療しているなら右に顔を向けてもらいます。
つまり則湾の凸側を床側にします。 - 可動性のない頚椎に上方手でコンタクトします。この場合、床側の頚椎のTPにコンタクトします。
下方手は患者さんの側頭骨にコンタクトします。 - 可動性のない頚椎にテンションを集めます。
患者さんの側頭部を床側に抑圧しコンタクトしている類推TPを天井側にごく弱く抑圧します。
コンタクトしている類推を支点にして凸湾を矯正していきます。 - テンションが集まったら患者さんの側頭部を使って揺動をかけます。
支点となる頚椎に可動性をつけます。 - 充分にアジャストしたら顔をまっすぐに戻してもらい、もう一度類推の伏臥位検査をします。 アジャストが充分かどうかを確認します。
- D1、C7が緩んできたら力の配分を変えていきます。
充分に可動性がついたら次にC2を治療し次にC1を治療します。
トルクをかける時にOCC、乳様突起に触れないように注意してください。
この間コンタクトハンドは、いちいちコンタクトし直すことなくテンションのみ変えて行きアジャストしていくのが理想的です。
慣れないうちはコンタクトを変えても良いので丁寧に確実にアジャストすることを重視してください。 - 顔をゆっくりと元に戻してもらいます。サッと早く戻す患者さんが多いです。
アジャスト直後に急回旋することは頚椎に良くありません。頚に症状のある人には特に注意が必要です。
「顔をゆっくり、ゆっくり戻してください。」と充分に注意を促します。 - 患者さんの頭方に移動しもうー度、頚椎の伏臥位検査をします。アジャストの効果を確認します。
充分に可動性がついているか、圧痛が解消しているかを確認します。
可動性のついていない頚椎があれば確認します。次に説明する頚椎のアジャストに進みます。