- 頚椎のアジヤストの例からの続きです。
検査の結果C2、1にまだ可動性が充分ではありませんでした。
- Ptに顔を左に向けてもらいます。
施術者は右手でC2の右TPに4指を用いてコンタクト。
広くコンタクトした方が患者さんに対してはソフトにアジャストできます。しかしテンションはC2に集めます。
左手Ptの左側頭骨にコンタクトします。頬などの軟部組織の多い所はずれやすくコンタクトには適しません。
また耳をふさがないように注意してください。患者さんの不快に思う要素は少しでも減らします。
その方が患者さんの脱力を促しアジャストも容易になります。 - アジャストするC2にテンションを集めます。側頭部を抑圧し頚椎TPにテコの支点をつくります。
側頭骨は真下(床側)やや頭方に押圧すると良いようです。
頚椎は真上(天井側)に軽く持ち上げます。この時頚椎には4指で広くコンタクトしています
が支点にするのはC2のTPにコンタクトしている所だけです。 - 左手で患者さんの頭部に揺動を加えC2をアジャストします。可動性がつくのを感じます。
次にC1に支点を移し同様にアジャストします。 - 可動性がついたら顔をゆっくり戻してもらいます。
再び頚椎の伏臥位の検査をします。
- このテクニックでアジャストをするまでもなく最初のアジャストで充分なことも普通にあるはずです。
その時は検査として可動性のチェックだけをします。動かしすぎないように注意します。
慣れないうちは類推の圧痛が消えるかどうかが一つの目安になるでしょう。
経験をつめば可動性が指標になるでしょう。