- 後頭骨の傾きを治療します。頚椎仰臥位検査の時に調べた大後頭直筋の硬結と後頭骨の傾きを治療します。
多くの場合頚椎の側湾と同様に後頭骨も傾いています。
例えば左に頚が傾いている時は後頭骨も左に傾き、右に頚が傾いている時は後頭骨も右に傾いていることが多いです。後頭骨の傾いている側の大後頭直面に圧痛があります。
- 仰臥位検査と同じ要領で後頭骨を手掌で優しく保持します。
- 下方に傾いている側の大後頭直筋に中指でコンタクトします。多くの場合硬結があります。
どこが硬結の中心かを感じそこにコンタクトします。 - 手掌を使って後頭骨を矯正方向にティッシュプルします。
後頭骨が左に傾いていたら左手は上方に右手は下方にティッシュプルします。
後頭骨が右に傾いていたら右手を上方に左手を下方にティッシュプルします。
後頭骨を平行にするようにティッシュプルします。皮膚のアソビを取り除いた所から後頭骨を動かすことができます。 - そのままの圧を保持して優しく後頭骨を動かします。
大後頭直面にコンタクトした中指を軽く上方に牽引します。
後頭骨がスッーと緩むまで持続します。 - 同時にC1のI変位を治療していくこともいできます。
C1の後弓に両四指でコンタクトし後頭骨を支点にC1をP-Aに軽く押圧します。
後頭骨に対してC1を伸展させていきます。強い力でやってはいけません。
患者さんに深呼吸してもらい脱力させるのも良い方法です。