- 臨床では骨盤と腰椎をアジャストしていると患者さんが肩に響くという事があります。
これは骨盤と腰椎をアジャストするとその影響は全体におよび、メジャーの上部胸椎にも影響するからです。
身体は上と下の両方でロックする事でバランスを取っているのです。
そこを下だけ先に可動性をつけると一時的に上下でアンバランスが生じ上部胸椎付近に違和感を覚えるのです。
例え話ですが、ダムの水が水路を流れていて上流と下流で詰まって流れが悪くなったとします。
下流だけ詰まりを解消し流れを良くすると上流では流れが悪いままですからアンバランスが生じます。
これと同じ事が身体でも起こり患者さんは違和感を覚えるのです。 - この状態を施術者は把握していなくてはいけません。下部を矯正したらすぐに上部胸椎の矯正をするべきです。
そうでないと患者さんに不信感を持たれてしまいます。だから治療は短時間でするべきです。
ぐずぐずと下部をいじっていると患者さんの負担が大きい時があるのです。 - 長い時間治療をすると刺激過剰になり大きなリアクションを引き起こす事になりかねません。
変に長い時間身体を刺激するとリアクションが長引き3日も4日も怠い事があります。
それでは良い治療とは言えません。人間の身体は1回に受け入れられる刺微量に限界があります。
それを短時間で行う事でリアクションもなく高いレベルの治療が出来るのです。 - 同様の理由でハード・アジャストもおすすめできません。
身体に痛みを覚えるような治療では骨は動きませんし、もし力ずくで動かしてもロックしてしまうからです。
治療は短時間なほど良い


